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九
ようやく、持参の薬を塗って落ち着いた眼多坊
「なあ女将。わしは、おんどれ教に入信しにここまできたんだが」
「あのう、もう少しハッキリと喋ってくれまへん?」
確かに唇が火傷で腫れた分、声がこもってるようだが
「そ、そっちのせいやろが!」
「え? あ、そうでしたわ」
呆れる眼多坊だが
「で、どこに行けば信者になれる?」
「そ、そりゃ……」
言いよどむ相手に眼多坊が、そのタラコ唇をさらに近づけ
「こんな唇にしたのはだあれ?」
ようやく、持参の薬を塗って落ち着いた眼多坊
「なあ女将。わしは、おんどれ教に入信しにここまできたんだが」
「あのう、もう少しハッキリと喋ってくれまへん?」
確かに唇が火傷で腫れた分、声がこもってるようだが
「そ、そっちのせいやろが!」
「え? あ、そうでしたわ」
呆れる眼多坊だが
「で、どこに行けば信者になれる?」
「そ、そりゃ……」
言いよどむ相手に眼多坊が、そのタラコ唇をさらに近づけ
「こんな唇にしたのはだあれ?」
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