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七十七

 集団の内、二つは北へと、残る一つは西へと進路を取り始めた中


「ね、緑丸? どっちを追いますう?」


 これに下をずっと見ていた少年


「あの北に向かう集団の後ろの方なんでつが」


「なになに?」


 だが、言い辛そうな緑丸


「えっと……」


「なになになに?」


 そしてようやく決心し


「実は先頭の者……伊賀の先輩と瓜二つなんでつ」


「び、びっくらこきましたあ!」



 そうこうしている内に、すでに一行は二番目の現場である林にさしかかっている。


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