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「ほう、なるほど。で、この船には何名ほど乗っておられるのかな?」


「我々二人の他には乗組員が六名と、他は料理人と医者……総勢十名です」

 

 頷く木俣様、その若き女に


「で、そちの名は?」


 これに相手がニッコリと


「シルビア=ハンスと申します。蘭国にて日本語を学んでおります」


「そうであったか。それにしても堪能だ」

 木俣様、感心しながら隣に


「なあ、青き目よ……ん? どこへ行った?」


 すでに破近、その場にうずくまっている。


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