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六十八
「腕の印……い、入墨線の事ですか?」
「そう驚くな、奥田よ。あれこそ罪人の証、放っておくと身元がばれる」
これに唸る三名。その内の丸木が
「誰が、その様な手の込んだ真似を?」
その問いに先生、傍らの燃え盛っている蝋燭に目をやり
「答えは明白。わしらの計略を邪魔立てする者の仕業……」
「先生! では、すでに幕府に勘付かれていると!」
「山吹よ、その通り。そうでなければ、三名が襲われ、かつ食い千切られた道理がつかぬ」
「腕の印……い、入墨線の事ですか?」
「そう驚くな、奥田よ。あれこそ罪人の証、放っておくと身元がばれる」
これに唸る三名。その内の丸木が
「誰が、その様な手の込んだ真似を?」
その問いに先生、傍らの燃え盛っている蝋燭に目をやり
「答えは明白。わしらの計略を邪魔立てする者の仕業……」
「先生! では、すでに幕府に勘付かれていると!」
「山吹よ、その通り。そうでなければ、三名が襲われ、かつ食い千切られた道理がつかぬ」
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