1605/3502
五十八
「え? そうですか……」
これを無視した破近
「で、他には?」
そこに今度は
「隠岐っていいますと、やはり罪人の流刑先ですな」
「お、さすが朝ちゃんや! そこらはメッチャ詳しいやん!」
この褒められてるのかどうか微妙な発言に、戸惑うご本人
「いや、まあ……」
これには緑丸が
「流刑って、島流しの事でつか?」
「そやねん……で、それ聞いてな、何か感じる事あらへん?」
すでに、何らかの答えを持っているかのようなご主人様だが――
この小説は完全なるフィクションです。従いまして、出てくる地名につきましても、記された事柄との関連性は一切ございません。