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四十六

 ここに来る前に予習してきた吟味方、すぐに地図を開き


「今回は時刻がわからへんけんど」

 そして、その上の或る箇所を指し


「この林から西の川崎宿までの間で、必ず飯食ってるはずや」


 これにくの一、満を持して


「いってきますう!」


 だが破近、顔を上げ


「ん? 緑丸はどこ行ったんや?」


「あれれえ? 迷子になったのかなあ?」


「おまえじゃあるまいし。しかし、ホンマどこに……」


 このとき林の中から現れた少年、手に何やら持っているが?


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