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四十四
「ほんなら、何で着てるもんを綺麗さっぱり持っていくんやろ?」
これにすぐさま菊やん
「それは、やはり仏の身元を隠すためだと」
とは言うものの、いまだ相手の真意がつかめぬ様子。
「そそ。でな、ここでこいつや」
破近、その視線を仏の掌に落とし
「仕事柄な、何かの道具を一日中握ってるんか? はたまた、生活する際に必要な杖みたいなもんなんか?」
「は、はあ」
「で、もし後者やったらな……」
その青き目に鋭さが増してきている。
「ほんなら、何で着てるもんを綺麗さっぱり持っていくんやろ?」
これにすぐさま菊やん
「それは、やはり仏の身元を隠すためだと」
とは言うものの、いまだ相手の真意がつかめぬ様子。
「そそ。でな、ここでこいつや」
破近、その視線を仏の掌に落とし
「仕事柄な、何かの道具を一日中握ってるんか? はたまた、生活する際に必要な杖みたいなもんなんか?」
「は、はあ」
「で、もし後者やったらな……」
その青き目に鋭さが増してきている。
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