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三十九
「うむむ」
腕を組みながら耳を傾けていた木俣様、一つ唸ったきり目を閉じたのだが。
そこに外より
「ふ、藤にてございます」
その慌てぶりの声に、カッと目を開いたお奉行
「どうした!」
はたして、これが予想通りの
「お奉行! 三たび、鬼が!」
「な、何だと!」
こう叫んだ木俣様、目の前の破近をギロリと睨み
「とにかく入れ!」
これにすぐさま姿を現した若者、同席している吟味方にも頭を下げ
「西の四人林にて、またもや仏が出まして」
「うむむ」
腕を組みながら耳を傾けていた木俣様、一つ唸ったきり目を閉じたのだが。
そこに外より
「ふ、藤にてございます」
その慌てぶりの声に、カッと目を開いたお奉行
「どうした!」
はたして、これが予想通りの
「お奉行! 三たび、鬼が!」
「な、何だと!」
こう叫んだ木俣様、目の前の破近をギロリと睨み
「とにかく入れ!」
これにすぐさま姿を現した若者、同席している吟味方にも頭を下げ
「西の四人林にて、またもや仏が出まして」
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