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三十三

「なるほど、わかりましたでつ」


 素直に頷く少年に向かって、さらに破近


「そやから共通点やな、問題は」

とは言うものの、その表情を暗くし


「でも今言えるんはな、二人ともこの江戸に向かってたっちゅう事だけや」


 ここで緑丸が


「話は変わりまつが」


「ええで」


「はい……今日の仏さんは六尺もある大男でしたが、これを一刀両断した下手人って相当の使い手かと」


 これに目を見張らせる破近


「さすが、実戦豊富なおまえらしい言葉やな!」


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