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三十
「越後かいな? こら先も先やな」
こう吐いた破近、傍らの緑丸に
「ほな、一旦戻るで……で、蕾は?」
これに少年、悲しげな顔で
「実は、迷子になってるようでつ」
この夜、すでに自宅に戻っているご主人と少年。
「一人は伊豆より、もう一人は越後より……たまたま、通りがかりに襲われたんやろか? それとも、何か共通したとこがるんやろか?」
これに緑丸
「東海道と中山道との違いこそあれ、どちらも日の暮れる前に林で襲われてまつね」
「越後かいな? こら先も先やな」
こう吐いた破近、傍らの緑丸に
「ほな、一旦戻るで……で、蕾は?」
これに少年、悲しげな顔で
「実は、迷子になってるようでつ」
この夜、すでに自宅に戻っているご主人と少年。
「一人は伊豆より、もう一人は越後より……たまたま、通りがかりに襲われたんやろか? それとも、何か共通したとこがるんやろか?」
これに緑丸
「東海道と中山道との違いこそあれ、どちらも日の暮れる前に林で襲われてまつね」
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