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二十八

「ほな、先に二人で行って調べといてんか? わいは、ここ終わったらすぐに後追うさかい」


 すぐに走り去った二匹の背を見送った破近、今度は愛用のくれよんを手に持ち


「ほな、早速」


 これを見た松殿、不思議そうに


「貴殿、何をするつもりなんだ?」


「あ、一応でんな、仏さん全体の絵を描いとこっかなって」


「仏の絵を? 何かの役に立つのか?」


 やはり首を捻っている相手だが


「後で何が役に立つんかは、今はわかりまへんよって……な!」


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