1572/3502
二十五
そして周りの野次馬らを見ながら
「こん中ででんな、誰か下手人見た人おりまへんやろか?」
これに町人風の男が口を開き
「お、お役人様。まさしく鬼でした! ど、どこから現れたのはかわかりませんが、その仏さんに向かって何か言葉を放っておりました」
「それって、いつ頃でっか?」
「えっと……暮の六つくらいかと」
これを聞いた破近
「日没の少し前やな」
とつぶやいて、すぐに
「なな? 薄暗い中、ホンマにちゃんと見えましたんか?」
そして周りの野次馬らを見ながら
「こん中ででんな、誰か下手人見た人おりまへんやろか?」
これに町人風の男が口を開き
「お、お役人様。まさしく鬼でした! ど、どこから現れたのはかわかりませんが、その仏さんに向かって何か言葉を放っておりました」
「それって、いつ頃でっか?」
「えっと……暮の六つくらいかと」
これを聞いた破近
「日没の少し前やな」
とつぶやいて、すぐに
「なな? 薄暗い中、ホンマにちゃんと見えましたんか?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。