1564/3502
十七
「よう知ってまんなあ」
部下を一言褒めた吟味方
「ほな、調べよか」
やがて一通り作業を終え
「思うた通りやわ。真正面から一太刀で斬られたんはわかるけんど……この仏はん、他に何の手がかりも持ってへん」
その通り、顔から胸、そして腹に手足――つまり体全体の十数箇所に噛み千切られた跡が残っており、人相すら判別しかねるのだ。
「ホンマに食ったんやろか?」
腕を組み悩む吟味方。そこに丸眼鏡君
「まさに鬼の仕業っぽいですね」
「よう知ってまんなあ」
部下を一言褒めた吟味方
「ほな、調べよか」
やがて一通り作業を終え
「思うた通りやわ。真正面から一太刀で斬られたんはわかるけんど……この仏はん、他に何の手がかりも持ってへん」
その通り、顔から胸、そして腹に手足――つまり体全体の十数箇所に噛み千切られた跡が残っており、人相すら判別しかねるのだ。
「ホンマに食ったんやろか?」
腕を組み悩む吟味方。そこに丸眼鏡君
「まさに鬼の仕業っぽいですね」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。