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十三

 話すのも馬鹿馬鹿しくなった破近、すぐに自ら仏へと近づき


「ん? こんな寒さの中、素っ裸って」

 そして視線を上へと移したところ


「うおおお! 目、目が落ちそうや!」


 やはり、この有様に衝撃を受けた模様。

 そしてようやく落ちかけた両目をグッと押し込んだ吟味方、再度、すでに原型も失せてる仏を見やり


「そやかて、メッチャきつい事するやん。おまけに、着てたもんも荷も全て持ち去ってからに」


 そう――身元を明かす代物が一切ない。


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