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「で、何や?」


「へ、へい。実は美布林で、野郎の仏さんが見つかって」


 これに吟味方、溜息をつきながら


「はあー。ホンマにここって、一時の安らぎすらないわなあ」


「確かに。で、お二人の同心さんが向かってところで」


「それって、誰と誰やねん?」


「えっと、ちょうど番屋に戻られたばかりの藤殿と、ちょうど暇を持て余してた菖蒲……」


 この名を聞き、ガクッとうな垂れた吟味方


「いっつも暇を持て余してるからな……あのおかま!」


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