1538/3502
四十九
「はあ? 今更、何や? 紳士は紳士やろが? な、菊やん?」
いきなり振られた若者だったが
「いえ、実は私めも初めて聞く言葉でして。怪盗やらズサンやらは、何度も耳にはしましたが」
「んもう。二人して、こんな一大事に!」
そこにまたもや緑丸
「それとでつね」
掛け軸の下の方を指しながら
「その『雷』という字、何だかさっきより薄くなってないでつか?」
これに、間近にいる梅佐衛門
「た、確かに……元々の『雪』になってきている?」
「はあ? 今更、何や? 紳士は紳士やろが? な、菊やん?」
いきなり振られた若者だったが
「いえ、実は私めも初めて聞く言葉でして。怪盗やらズサンやらは、何度も耳にはしましたが」
「んもう。二人して、こんな一大事に!」
そこにまたもや緑丸
「それとでつね」
掛け軸の下の方を指しながら
「その『雷』という字、何だかさっきより薄くなってないでつか?」
これに、間近にいる梅佐衛門
「た、確かに……元々の『雪』になってきている?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。