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三十八

 これに青き目


「あ、おたくが主はんでっかいな。わいな、吟味方の鈴木言いますねん」


「あ、貴方様が……」

 そして相手は、深々と頭を下げ


「是非とも先祖代々からの家宝、その盗人からお守り下さいますよう」


「あ、まかしときなはれ」

 そう言いながら、屋敷の見取り図を卓の上に広げ


「皆はん。もいっぺんだけな、己の守備位置を確認しといてくれまへん?」


 これに頭を寄せ合ってる面々――と、この時


「旦那。すみません、遅れやして!」


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