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九
その翌朝、ここはいつもの橋のたもと。
先程より話も弾んでる姐さん、それに助平。
「いつもなら、ここらで喜助さんがやってくるんですがねえ」
そら来れるはずもない。甲斐からの戻り、破近は愛馬にて、姐さんと白雪さんとは籠にて。しかしながら喜助だけは――
「だ、旦那あ。な、何であっしだけが歩きなんです?」
「そら、おまえがしょうもない福引に当たったからやろ!」
とまあこんな具合で、哀しいかな、未だその道中なのである。
その翌朝、ここはいつもの橋のたもと。
先程より話も弾んでる姐さん、それに助平。
「いつもなら、ここらで喜助さんがやってくるんですがねえ」
そら来れるはずもない。甲斐からの戻り、破近は愛馬にて、姐さんと白雪さんとは籠にて。しかしながら喜助だけは――
「だ、旦那あ。な、何であっしだけが歩きなんです?」
「そら、おまえがしょうもない福引に当たったからやろ!」
とまあこんな具合で、哀しいかな、未だその道中なのである。
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