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第二十二話 怪盗紳士ズサン 一
ここは奉行所。先程より一人吠えまくっているのは
「っちゅうわけででんな、この菊やんが仲間入りしたんですわ」
「お、これはこれは」
始めに口を開いてきたのは、ひょろっとした男で
「鈴木殿が見込んだのだから、間違いはなかろう」
「あ、菊やん。松はんね」
この吟味方の言葉に
「菊水と申します。宜しくお願いします」
「松と申す。こちらこそ宜しく」
「で、その隣に座ってる達磨さんが……」
これには、ご本人
「だ、誰が達磨だと!」
*モーリス・ルブラン「怪盗紳士ルパン」 への、ほんの1%のオマージュ