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百五十四

 この時、何故だが二度手を打つ破近。

 これを見て矢車さん


「な、何の真似だ!」


 だが、それを無視し


「ほな、先生。二度目の出番ですわ!」


 これに


「仕方ないのう。では、よっこらしょっと」


「この藪医者めが! 今更、何事だ!」


 この相手の罵声にも平然と歩み寄りながら


「藪医者じゃと? この医術において、その……」

 ここでチラリと振り返った先生、姐さんが右手を挙げているのを確認し


「右に出る者なしと称せられる、この福神じゃぞ?」


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