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七十

 圧倒されてる破近、そして


「んもう、わかった、わかりましたわ。ほな、質問するから答えてな?」


「どうぞ」


「ほな、昨夜この黄色い宿にきたんは?」


「え?」


 口ごもった姐さんの後を、凧奴が続け


「それって、偶然ここの主人に声をかけられたんもんで」


「ほな、この川崎で一泊したのは?」


「え?」


 この凧奴の後を、今度はお花が続け


「鈴木様、それも偶然かと。ちょうど日も暮れかかったもので」


「また偶然かいな。ほな聞くけんどな」


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