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百二十三

「コホン」

 咳払いなんぞをした爺さん、壇上を見上げ


「福神と申しましてな」


 これに何と野次馬らがざわついている?


「おお! あの有名な!」

「甲斐国一と言われる!」

「ここでお顔を見れるとは!」


 冷静を保ちながらも、内心喜び溢れてる福神さん


「まあ医術において、その左に出る者なし……」


 そこに、間髪いれずに姐さん


「そこ、右ですね」


 そして、こちらも少なからず驚いている葉隠様


「そちがあの有名なる助……あ、いや福神とは!」


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