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百十五

 腹も満たされた二人。


「じゃあ、私は湯にでも浸かりましょうかね」


 これに破近


「そうしなはれ。で、わいはちょっくら……」


 そう言って、土間の方へと向かっているが?


「ま、まさか旦那? 裏に回って、覗こうとでも?」


「はああ? そんなんしまっかいな! 四菱屋まで行くつもりでんねん!」


「あらま。そいつは失礼」

 軽く頭を下げる姐さん


「でも何用で?」


 これに笑って手を振る破近


「お裁きの際の、三番目の証人になってもらいにですわ」


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