1430/3502
百六
「こらまた簡単に言ってくれまんなあ」
そんな困り顔の破近に
「だってねえ……旦那ともあろうお方が、あの頭の固いおっさんに負けるわけはありませんって」
すでにこちらも、おっさん呼ばわりである。
「んだんだ。そやから、ぐうの音も出せんよう証拠を集めましたんや」
「証拠? ああ、百両箱ですね?」
「正確には、百両箱を置いてた跡でんな」
「あ、そっか」
ポンと手を叩いた相手
「旦那? この冷奴にも、お手伝いさせてくれません?」
今、宮城です。津波警報解除になりました。参りましたw