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百一

「でな、博識のある先生さん?」


「な、なんじゃ?」


「も一つだけお願いがありますんや」



 話を聞き終えた相手だったが


「うむむ」


 これを見た破近


「ほら、姐さんからも頼み込んでや!」


 すぐに、爺の頭を白雪同様に撫で回す姐さん


「ねえねえってば。さらに綺麗どころをご用意いたしますからあ」


 これには思わず噛んでしまった先生


「さ、さらにじゃと? ま、まあ、致し方なかろう」


 そして往路とは打って変わって、足取りも軽く帰った助平。


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