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「紅花かいな……ほな、先生。こっちはどないでっか?」


 破近、宴の部屋の内側の赤い部分を指している。


「ん?」

 福神さん、再び調べたところ


「これも紅花の色素じゃわい」


「ほな、白雪はここを舐めたんやな」


 それを聞いた姐さん、隣の彼女の頭を撫で


「おいしいのかい? これって」


「ブヒ」


 破近、今度は外側の色の異なった箇所を指し


「ほな、ここは?」


「またか」

 ぶつぶつ言いながらも先生、屈みこんだところ


「紛れもなく血じゃわい」


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