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九十九
「おそらくでんな、先生。この白雪が舐めたんですよって、食いもんか、それに近いもんかなって」
宴の部屋に連れられ、卓上に置かれた手拭を調べ始めた先生。
やがて顔を上げ
「おい冷奴? 粋筋のおまえなら、小町紅くらいは知っておろう?」
この上から目線にも、笑顔で返す姐さん
「ええ、知ってますとも。それは高価な口紅でして」
「うむ」
一つ頷いた助平爺、次には破近を見て
「それと同様、この赤色とは紅花から抽出されたものじゃ」
「おそらくでんな、先生。この白雪が舐めたんですよって、食いもんか、それに近いもんかなって」
宴の部屋に連れられ、卓上に置かれた手拭を調べ始めた先生。
やがて顔を上げ
「おい冷奴? 粋筋のおまえなら、小町紅くらいは知っておろう?」
この上から目線にも、笑顔で返す姐さん
「ええ、知ってますとも。それは高価な口紅でして」
「うむ」
一つ頷いた助平爺、次には破近を見て
「それと同様、この赤色とは紅花から抽出されたものじゃ」
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