1416/3502
九十二
狭き箱の上に立つ、二人の大の男。互いに後ろ向きになりゃいいものを、前向きとは。それに加え、落ちぬように手と手を――書きたくもない。
「この格好、知らんもんが見たら誤解されっで」
「ど、どうも」
そして下りた後、箱をどけてみると
「ちゃんと跡が付いてますよ! それに見たところそっくりです!」
「ホンマや。ほな、調べよかいな」
そう言いながら、すぐに虫眼鏡で二つの跡を覗く破近。
はたして、その結果は――
「瓜二つやわ」
狭き箱の上に立つ、二人の大の男。互いに後ろ向きになりゃいいものを、前向きとは。それに加え、落ちぬように手と手を――書きたくもない。
「この格好、知らんもんが見たら誤解されっで」
「ど、どうも」
そして下りた後、箱をどけてみると
「ちゃんと跡が付いてますよ! それに見たところそっくりです!」
「ホンマや。ほな、調べよかいな」
そう言いながら、すぐに虫眼鏡で二つの跡を覗く破近。
はたして、その結果は――
「瓜二つやわ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。