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八十二

 そこに慌しくやってきたのが姐さんで


「はあはあ……こんなとこにおられたんですかい。んもう、ホント探しましたよ!」


「ん? 何かありましたん?」


 これに


「あったもあってもないも……と、とにかく来てくださいな!」



 姐さんに連れられやってきた一つの部屋。宴の部屋とは廊下を挟んだ側で、玄関に最も近い部屋でもある。

 そして破近、中を見た瞬間


「こらまた、畳が全部外されてるって?」


「ブヒ」


「お、おまえさんに聞いとらんわい」


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