1401/3502
七十七
「その通りで」
これを確認した破近、独り言風に
「料理したんが、複数かどうかはおいといてもな。少なくとも、玄人の料理人も仲居もおらんかったわけで……つまり、空き旅館を貸切ってた証でもあるわなあ」
「そうですねえ……」
これに頷いてる喜助だったが、すぐに顔色を変え
「そ、そんなら、やっぱし一人残ってたあっしが?」
「下手人まっしぐら、やわな!」
「そ、そんなあ」
三たび泣き始めた喜助だが
「……な、涙も枯れちまった」
「その通りで」
これを確認した破近、独り言風に
「料理したんが、複数かどうかはおいといてもな。少なくとも、玄人の料理人も仲居もおらんかったわけで……つまり、空き旅館を貸切ってた証でもあるわなあ」
「そうですねえ……」
これに頷いてる喜助だったが、すぐに顔色を変え
「そ、そんなら、やっぱし一人残ってたあっしが?」
「下手人まっしぐら、やわな!」
「そ、そんなあ」
三たび泣き始めた喜助だが
「……な、涙も枯れちまった」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。