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六十七
破近、その青き目で畳の赤い部分を丹念に調べながら
「なあ喜助? 落ち着いたところで、今おまえが感じてる事を話してくれへん?」
「へ、へい。間違いかもしれやせんが……」
「何や?」
「ここまで血に染まってたのかなあ、って」
これに顔を上げた破近
「ふうん、そっかいな」
そして卓上に転がってる徳利やらに目をやり
「はあ。器やらも、そのまんまかいな」
これに菊やん、申し訳なさそうに
「指示により、仏だけを運び出しましたゆえ」
破近、その青き目で畳の赤い部分を丹念に調べながら
「なあ喜助? 落ち着いたところで、今おまえが感じてる事を話してくれへん?」
「へ、へい。間違いかもしれやせんが……」
「何や?」
「ここまで血に染まってたのかなあ、って」
これに顔を上げた破近
「ふうん、そっかいな」
そして卓上に転がってる徳利やらに目をやり
「はあ。器やらも、そのまんまかいな」
これに菊やん、申し訳なさそうに
「指示により、仏だけを運び出しましたゆえ」
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