1390/3502
六十六
「ほら言わんこっちゃない。固まってますやん」
「あ、あまりにも血が多くて」
破近、ふらつく姐さんの肩を抱き
「ちょっとの間、出とった方がよろしゅうおまっせ」
「そ、そうさせてもらいましょか」
よろよろと部屋を後にする姐さんに
「あ、どうせなら、白雪と旅館内を散歩でもしといてくれまへん?」
姐さんが去った後、早速畳の上に屈みこんだ破近
「ほな、これで調べまひょっか!」
そう言いながら取り出したるは、いつもの虫眼鏡だ。
「ほら言わんこっちゃない。固まってますやん」
「あ、あまりにも血が多くて」
破近、ふらつく姐さんの肩を抱き
「ちょっとの間、出とった方がよろしゅうおまっせ」
「そ、そうさせてもらいましょか」
よろよろと部屋を後にする姐さんに
「あ、どうせなら、白雪と旅館内を散歩でもしといてくれまへん?」
姐さんが去った後、早速畳の上に屈みこんだ破近
「ほな、これで調べまひょっか!」
そう言いながら取り出したるは、いつもの虫眼鏡だ。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。