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六十五
やがて
「さ、中へ入りましょう」
だが破近、庭の端っこに目をやり
「喜助。あれが、おまえの閉じ込められた倉庫やな?」
「へい、旦那」
「そか。ほな、中はおまえが案内しや」
「その右手の部屋が、例の……」
そう言って、襖をあけた喜助
「はああ! そのままって!」
当たり一面、どす黒い赤。
これに破近
「あ、姐さんは見んほうが」
「まさか仏さんはいませんよね? だったら、多少の血くらいは……」
姐さん、中を覗き込んだところ
「……」
やがて
「さ、中へ入りましょう」
だが破近、庭の端っこに目をやり
「喜助。あれが、おまえの閉じ込められた倉庫やな?」
「へい、旦那」
「そか。ほな、中はおまえが案内しや」
「その右手の部屋が、例の……」
そう言って、襖をあけた喜助
「はああ! そのままって!」
当たり一面、どす黒い赤。
これに破近
「あ、姐さんは見んほうが」
「まさか仏さんはいませんよね? だったら、多少の血くらいは……」
姐さん、中を覗き込んだところ
「……」
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