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六十三
それに、つい輪をかけた喜助
「そそ。何でこの旦那が吟味方かなって、たまに思って」
この一言で破近
「ほな、回れ右やな」
そら慌てる。
「え? 戯言ですって、旦那!」
「フン。今度ほざいてみ? 矢車はんと組んでな、即島流しにしたるからな」
「そ、それだけは」
「ど阿呆」
一つ睨みをきかせた破近、横の若者に
「おたくはんの名は?」
「拙者は菊水右近と申します」
「お、菊やんでっか!」
「き、菊やん?」
「そそ。ええ名やおまへんか!」
それに、つい輪をかけた喜助
「そそ。何でこの旦那が吟味方かなって、たまに思って」
この一言で破近
「ほな、回れ右やな」
そら慌てる。
「え? 戯言ですって、旦那!」
「フン。今度ほざいてみ? 矢車はんと組んでな、即島流しにしたるからな」
「そ、それだけは」
「ど阿呆」
一つ睨みをきかせた破近、横の若者に
「おたくはんの名は?」
「拙者は菊水右近と申します」
「お、菊やんでっか!」
「き、菊やん?」
「そそ。ええ名やおまへんか!」
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