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五十七
「い、一応て」
この喜助の言葉を無視した破近、離れたところにいる牢番に向かって
「なな、そこの兄ちゃん? 事件をお裁きするんは、どなたでっかいな?」
これに男が
「に、兄ちゃんって? あ、コホン……葉隠吉左衛門様にてございます」
「そうでっかいな。で、どこに行ったら会えますやろか?」
「葉隠様。江戸より鈴木殿なる役人がお見えで、是非ともご挨拶したいと」
襖の向こうより聞こえてきた声。これに中年男が
「江戸からだと?」
「い、一応て」
この喜助の言葉を無視した破近、離れたところにいる牢番に向かって
「なな、そこの兄ちゃん? 事件をお裁きするんは、どなたでっかいな?」
これに男が
「に、兄ちゃんって? あ、コホン……葉隠吉左衛門様にてございます」
「そうでっかいな。で、どこに行ったら会えますやろか?」
「葉隠様。江戸より鈴木殿なる役人がお見えで、是非ともご挨拶したいと」
襖の向こうより聞こえてきた声。これに中年男が
「江戸からだと?」
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