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五十五
「そか、あけられてたんかいな」
「へい。で、急いで旅館の中に戻ってみると、またもやあの部屋より灯りがもれてて」
これに破近の顔も険しさを増し
「またかいな? ほな、そこにあったんが……」
「すでに仏となってる周五郎の近くに、他の三人も倒れてて。で、あっしが声も出せずに固まってると、いきなり玄関より一人の男……さっき、ここに来てた役人ですよ」
「ああ、頑固もんの矢車はんね!」
「矢車っていうんですかい、あの役人」
「そか、あけられてたんかいな」
「へい。で、急いで旅館の中に戻ってみると、またもやあの部屋より灯りがもれてて」
これに破近の顔も険しさを増し
「またかいな? ほな、そこにあったんが……」
「すでに仏となってる周五郎の近くに、他の三人も倒れてて。で、あっしが声も出せずに固まってると、いきなり玄関より一人の男……さっき、ここに来てた役人ですよ」
「ああ、頑固もんの矢車はんね!」
「矢車っていうんですかい、あの役人」
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