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五十二
喜助、がっかりそうに
「それが名物のくせして、思ってたよりも旨くなかったもんで」
とまあ、こんな感じで喜助の喋りも続く中――やがて肝心な箇所へと
「……夜中に厠へ行こうとしたら、行灯の灯がもれてて」
破近、これに間髪容れず
「どっからや?」
「宴をやってた部屋からでして。で、中に入ると……」
ここでブルルと震える喜助
「畳の上には、背に小刀が刺さったままの周五郎が倒れていて」
「おまえの上げた声で皆がやってきた?」
喜助、がっかりそうに
「それが名物のくせして、思ってたよりも旨くなかったもんで」
とまあ、こんな感じで喜助の喋りも続く中――やがて肝心な箇所へと
「……夜中に厠へ行こうとしたら、行灯の灯がもれてて」
破近、これに間髪容れず
「どっからや?」
「宴をやってた部屋からでして。で、中に入ると……」
ここでブルルと震える喜助
「畳の上には、背に小刀が刺さったままの周五郎が倒れていて」
「おまえの上げた声で皆がやってきた?」
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