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四十六
「だ、旦那!」
牢の中より破近の姿を認めた喜助、思わず涙ぐんでる。
「グ、グス。ね、姐さんまで来てもらって」
これを聞いた、鋭き矢車殿
「ねえさん? 普通は姉上だろ?」
だがこちらも機敏な男、すぐに
「ねね、火車はん? こいつな、おたくを気にしてホンマの事を喋りにくいおますから、ちょっとだけ席を外してもらえまへんやろか?」
そして、傍らにいる牢番に目をやって
「ほら、この人が見張ってるんやさかい、何もしまへんよって」
「だ、旦那!」
牢の中より破近の姿を認めた喜助、思わず涙ぐんでる。
「グ、グス。ね、姐さんまで来てもらって」
これを聞いた、鋭き矢車殿
「ねえさん? 普通は姉上だろ?」
だがこちらも機敏な男、すぐに
「ねね、火車はん? こいつな、おたくを気にしてホンマの事を喋りにくいおますから、ちょっとだけ席を外してもらえまへんやろか?」
そして、傍らにいる牢番に目をやって
「ほら、この人が見張ってるんやさかい、何もしまへんよって」
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