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四十四
だが、これが口八丁手八丁の――ある意味、いい加減な男
「うんにゃ、公用ですわ。ほれ!」
そう言って、後ろの木に括られている無頼安を指し
「ね? 馬、使ってるでっしゃろ?」
昨日は馬じゃないと言われ、今は馬と言われ――いい様に呼ばれる無頼安君だ。
「うむむ」
これに顔をしかめた矢車殿だが、なおも隣の姐さんを見やり
「しかし、そちらの綺麗な女性は奥方様では?」
「この人、冷奴はん言うて、疑われてるもんの身内なんですわ」
だが、これが口八丁手八丁の――ある意味、いい加減な男
「うんにゃ、公用ですわ。ほれ!」
そう言って、後ろの木に括られている無頼安を指し
「ね? 馬、使ってるでっしゃろ?」
昨日は馬じゃないと言われ、今は馬と言われ――いい様に呼ばれる無頼安君だ。
「うむむ」
これに顔をしかめた矢車殿だが、なおも隣の姐さんを見やり
「しかし、そちらの綺麗な女性は奥方様では?」
「この人、冷奴はん言うて、疑われてるもんの身内なんですわ」
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