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三十九
親分、さらに続け
「しかし、その金々館というのがですな……すでに昨年、廃業しておりまして」
これに首を捻った破近
「そら変やわな? 福引に当たって、廃業してる旅館にご招待っちゅうんは」
「そうですな、そこが引っかかるところで」
「んだんだ……ほな早速、豚と阿呆の救出に行きまひょか?」
と隣を促す破近に、親分が厳しい顔で
「気をつけなされ、鈴木殿。その引っ捕らえた役人、『鉄鎖の矢車』なる男で」
「何や旨そうでんな!」
親分、さらに続け
「しかし、その金々館というのがですな……すでに昨年、廃業しておりまして」
これに首を捻った破近
「そら変やわな? 福引に当たって、廃業してる旅館にご招待っちゅうんは」
「そうですな、そこが引っかかるところで」
「んだんだ……ほな早速、豚と阿呆の救出に行きまひょか?」
と隣を促す破近に、親分が厳しい顔で
「気をつけなされ、鈴木殿。その引っ捕らえた役人、『鉄鎖の矢車』なる男で」
「何や旨そうでんな!」
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