1362/3502
三十八
「その、きんこんかんの殺しって何でっか?」
「実は鈴木殿」
こう言って、顔を寄せてきた親分
「一昨日に、その旅館で四名ばかし惨殺されまして」
これに破近、眉を潜め
「惨殺でっか……で」
だが、これを遮ったのが姐さんで
「白雪がお役人に連れられてたとすると…よもや、その下手人が喜助さんだと?」
「いや、名前までは。ただ」
「ただ?」
「お江戸よりやってきた若造だと」
これに溜息をつく破近
「はあ。あいつ、何さらしてんねん」
「その、きんこんかんの殺しって何でっか?」
「実は鈴木殿」
こう言って、顔を寄せてきた親分
「一昨日に、その旅館で四名ばかし惨殺されまして」
これに破近、眉を潜め
「惨殺でっか……で」
だが、これを遮ったのが姐さんで
「白雪がお役人に連れられてたとすると…よもや、その下手人が喜助さんだと?」
「いや、名前までは。ただ」
「ただ?」
「お江戸よりやってきた若造だと」
これに溜息をつく破近
「はあ。あいつ、何さらしてんねん」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。