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二十一
隣人を起こさぬよう、そっと部屋から出た喜助。無論、目指すは厠だったが
「あれ? まだ誰かやってるのかあ?」
先程宴が催された部屋より、一筋の灯りがもれている。
そして喜助、その襖の隙間から中を覗くと
「何だ、行灯が点けっぱなしかい」
しかし何やら畳の上に――
慌てて襖を全開にし、中に転がり込むように入った喜助。はたして、そこには真っ赤に染まった男が倒れている。
「しゅ、周五郎さん!」
喜助、そのまま固まってしまった。
隣人を起こさぬよう、そっと部屋から出た喜助。無論、目指すは厠だったが
「あれ? まだ誰かやってるのかあ?」
先程宴が催された部屋より、一筋の灯りがもれている。
そして喜助、その襖の隙間から中を覗くと
「何だ、行灯が点けっぱなしかい」
しかし何やら畳の上に――
慌てて襖を全開にし、中に転がり込むように入った喜助。はたして、そこには真っ赤に染まった男が倒れている。
「しゅ、周五郎さん!」
喜助、そのまま固まってしまった。
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