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二十

「体のあちこちがヒリヒリするなあ」

 いま温泉につかってる喜助、肩やら腰やらを擦りながら


「はあー。しかし、いかに混浴と言ってもなあ」

 

 溜息まじりで、恨めしそうに隣に目をやっている。

 そしてその隣人、全身をほんのり桃色に染め、まさしく『花も恥らう』てい



 やがて夜も更け、布団の中で眠りについてる喜助。だが、突然体を起こし


「やっぱ、飲みすぎちまったかなあ?」


 そして隣を見ると、乙女がうつ伏せのまま寝息を立てている。


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