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十八

「あ、これは失礼を! こちらが花も恥らう乙女の、白雪さんです」


 今やこの場で最強の座に君臨する乙女、満足気に


「ブヒ」


と、まあ自己紹介も終わり、早速徳利片手に周五郎が


「お菊……さんとやら、一杯どうぞ!」


「あら、すみませんねえ」


 無論勘助の方はと言うと、一人手酌だ。

 喜助もそれに習って徳利を手にしたところ、与三郎が近寄ってき


「ささ、お注ぎしますよ」


「こりゃどうも!」


 だが、この時早くも


「おーい! 熱燗おかわり!」


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