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十六
この言葉に、思わず顔を見合わせる他の四名。
それを代表して菊代が
「お、鬼霧組って、あの朝太郎親分さんの?」
そら驚いて当然。何しろお江戸で一・二を争う組だ。
「ええ、さよで」
「そ、そうかい」
ここで与三郎が、目の前の鍋を指しつつ
「まま、冷めますので、『ほうとう』でも摘みながら」
「お! こいつが甲州名物のほうとうですかい! いやね、一度食べてみたかったんだ!」
嬉しそうな喜助、早速味噌仕立ての中身を吟味している。
この言葉に、思わず顔を見合わせる他の四名。
それを代表して菊代が
「お、鬼霧組って、あの朝太郎親分さんの?」
そら驚いて当然。何しろお江戸で一・二を争う組だ。
「ええ、さよで」
「そ、そうかい」
ここで与三郎が、目の前の鍋を指しつつ
「まま、冷めますので、『ほうとう』でも摘みながら」
「お! こいつが甲州名物のほうとうですかい! いやね、一度食べてみたかったんだ!」
嬉しそうな喜助、早速味噌仕立ての中身を吟味している。
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