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四十一

 翌朝、ハットリ様の部屋にいきなり飛んできた一本の矢文。


「鬼やんまからの果たし状だとお?」




「緑丸よ。今日の正午、場所は……」

 ハットリ様、指でさして


「あの辺の原っぱだそうじゃ」


「頑張ってくるでつ」


 だが、これに


「頑張るのは誰でもできるのじゃ! 勝利をその手でつかむのじゃ!」


「……案外でつね」


 


「はあはあ、うっかり遅刻したでつ」


 ようやく原っぱにやってきた緑丸。そこに


「待ちかねたぞ、つか、たるんどるぞ、緑丸!」


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