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二十三

 一方、緑丸の相手は


「この鎌が受け止めれるかい?」


 蟷螂の両手から、回転しながら向ってくる二つの鎌。

 これを避けるのに精一杯な緑丸、ついには逃げる場所を失い、大きな木を背にしてしまった。


「フフッ。これで伊賀の緑丸も見納めだな」


 だがこの時


「伊賀忍法 ナナフシの術!」


 何と、その体がみるみる木に同化し始め――完全にその姿が消えてしまったのだ。


「な、何だって?」


 だが辺り一面、木、木、木だ。見つけられるわけもない。


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