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十八

 ここで両手を合わせ、左右の人差し指と中指を立てた緑丸。


「と、唐突に何してるんや?」


 だが緑丸、それには何も答えず、一心不乱に呪文を唱えだしている。


「寿限無、寿限無、雲劫の擦り切れ……」


「はあ?」


 やがて唱え終えた緑丸


「あっ先輩! 後に!」


「ん? 何や?」


 そして、振り返った相手のケツ目がけ


「ズボッ! ズボボボッ!」


「どわわわわ!」


 のた打ち回る相手を見ている緑丸、一言だけ


「伊賀忍法 第二関節カンチョーの術でつ!」


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