二百字掌編シリーズ 『青き目をした与力』

十七

「ん？　見たところ、まだ少年、カナ？」

「だが蜩よ。こやつは、七色の術を操るともっぱらの評判だぞ」

「蟷螂。ちょうど良い機会だから、そのお手並みなんぞ拝見しましょう……カナ？」

「な、何で明太先輩が伸びてるんでつ！」

　早速、目を丸くしている緑丸。これに蛸焼丸が

「さあな？　わいが来た時から、こんなんやったわ」

「そうでつか。じゃあ蛸焼先輩、明太先輩は一体誰に……」

　緑丸、ここで顔を上げ

「ん？　そ、そうだったのでつか」