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十一

 これに相手の男が


「ほう? よくぞ見破った……と、言いたいところだけどね」


 この時、背後にスッと現れた影に、再び振り返った蛸焼丸


「な、何? 二人がかりやて?」


「甘いなあ、ったく! そっちが誘ったのではなくってさ、俺の方があんたをここまで誘導してたんだよ! わかる? ガマさんよ」


 そう言って、せせら笑う男。


「くそったれ! つか、ガマちゃうし!」


「知ってるよ。蛸だろ?」


「わいの名を知ってるとは……おまえら四天王やな?」


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